OPP2 他プロット解釈対照表

アザーズプロット企画2 他プロット作品「みづち姫様のいうとおり」は、こんな風にプロットを解釈しています。


plot no.2 原案:あんのーん様 想定枚数25~38枚

原案プロット 解釈
1
みづち(通称):本編の主人公。手足のない姫。

みづち姫(高梁瑞希) 電動車椅子の少女。郷土史家の孫娘で、劇のプロットとしてみづち姫の物語に関わるうちに、時間跳躍現象に巻き込まれてしまう。
月夜      :もうひとりの主人公。顔を隠した少年。みづちの世話役兼護衛 人柱にされそうだった少年。京都市出身。恐らくは没落した公家の子供。
見かけぬ風体の四十がらみの男 玄武。京都から流れてきた僧兵?
2 世界観(時代、国など)
中世(鎌倉以前)の西日本
鎌倉時代後期。中世海進の時代。
3 シナリオ
1) この姫には手足がなかった 電動車椅子の少女。
姫は常は館の奥でわずかな侍女にかしずかれ 庄屋の中庭で、平成時代から持ち込んだ物を使いこなしている。
西国の国  一ノ瀬村、高折村(平成時代では、高築市) モデルは岡山県高梁川。ただし、路面電車は豊橋市。
2) 姫が十三になり月のしるしを見た時…… どうして、十三歳と思ったのかは内緒)
当主は彼らがやってくるのをあらかじめ知っていたらしい 劇のシナリオで知っていた。男の素性を言い当ててみせる。
3) 警護の面では家中一の武功者と対等に渡り合うことで異能を見せつけ…… 偽陰陽師戦。抜刀させない作戦。
面を隠した少年 人柱にされそうだった月夜は顔を隠していた。
5) ある時姫は月夜に命じて頭巾を取らせるが……女の如き美貌であった。 劇では柔道部主将が最強だったが、月夜は本当に女の子だと思うほど。
6) 月夜は姫の美しさを、言葉を尽くして賞賛した。しみひとつない、雪のように白くなめらかな肌。艶やかな黒髪。それは月夜の、献身的な奉仕の賜物でもあった。 リンス入りシャンプー
色白で紫外線に弱い私の雪肌を、殊の外に月夜は気に掛けてくれた
7) 他者には決して口にしないが、己れに対してのみ不具な自分を恥じる言葉を口にする姫に月夜は語る。自分はそうした者を多く知っていると。

菊菜を救えなかった。「ごめんなさい……」
「誰も己れを恥じる者などおりません。どのように生まれついても、おのがさだめを全うするだけです」
「姫様には姫様にしかできぬことがある。誰も代わりにはなれません」
「自身を恥じる気持ちを持たない人など、誰もいません。どんな形に生まれて、どのように死すとしても、天が与えたさだめを全うするだけです」
 私のこと、救えなかった菊菜のこと、月夜はそう語った。きっと都にいた幼い頃に、こんな風に死んだ人、残されて泣いた人を多く見てきたのだろう。
「私たちにとって、みづち姫様はみづち姫様です。これ以上を望む者など村にはおりません」
8) 姫はまた、しばしば月夜の顔を見たがったが、それは月夜の美貌と、そこに浮かぶ己れに対する愛情と賞賛の表情に癒されんがためであった。 だっこを繰り返すこと、お勉強会、
本当はもうひとつ、胸に秘めた理由があったが、姫はこれはおくびにも出さなかった。 記述なし。「胸に秘めた理由」が何を表しているのか、分かりませんでした。
9) その夏姫は嵐を先見し、作物を早く刈らせるようにと言う。
だが空には一点の曇りもなく、日々の天候に恵まれ、村の作物は豊かに育っていた。村人はおろか家中の者も半信半疑で、姫は月夜と情を通じ、神通力を失ったのだと噂する者まで現れた。

台風21号、アジア名は「メーカラー(Mekkhala)」
台風本体の前に、前線絡みで集中豪雨が先行するパターンを予測して、対応。洪水到達時間差を使い、水防工法。その後、避難を指示。

一ノ瀬村のみんなは、誰もこんな酷いことを言う私を責めなかった。たとえ、みづち姫様の言うとおりになるとしても、やるだけやらせてくれって……あんな笑顔で言われたら、だめって言えなかったの。

村の全てを呑み込まんと氾濫する川へ、自分を連れて行けと言う姫。家中の制止を振り切り……「私は蛟(みづち)の巫女、私なら天へ昇ってこの嵐を収めることができる」
姫は月夜に、おまえは生きろ、と言う。心も美しく腕も立つおまえなら、きっとこの国の役に立つ。 月夜、ごめんなさい。これが私からの最後の言い付けになります。一ノ瀬村、高折村の全員を誰ひとり欠くことなく守りなさい。
これまでのことは隠して父に会えば、きっと父はおまえを雇い入れるだろう、おまえの顔を見れば── 記述なし。みづちと月夜の顔が似ていることが、何を意味しているか、気づきませんでした。
13)

翌日、嵐は嘘のように去り、姫と月夜を探していた家中の者は、汚泥の中にひとつの死体を見つけた……

当サイトの禁則事項「バッドエンド禁止」に触れるため、全員が無事と思われる内容に改変しています。
「言い付けだよ。月夜はみんなを守って下さい。私は七百年後の世界で待っているから、あなたも子供を残して、孫も曽孫もずっと続いて、私のいる平成の世界まで命を繋いで下さい」

そのほかの差違

みづち姫と月夜が同じ顔をしている。当主(父親)が望んだ姿や有様を月夜が持っていることに、みづち姫は羨望を抱いている。
これまでのことは隠して父に会えば、きっと父はおまえを雇い入れるだろう、おまえの顔を見れば」が何を表しているのか、気づかなかったです。

みづち姫が一ノ瀬村の人たちを大好きな点。幼少期に鍵っ子だった影響で、集団帰属欲求が強い。みんなを守ることばかり考えています。プロットは、悲恋や心中の方向性を示していますが、このみづち姫は諦めない子になっています。
"こんなにも頑張ったみんなを誇りたい。" が、「みづち姫」の想いを表していると思います。鎌倉時代を去るためには、やり遂げた台詞が必要と考えました。

ヤラレ役の偽陰陽師が何気にうきうきな点。

想定枚数25~38枚 実作 65枚

 あんのーんさんの「みづち姫」と読み比べると、あんのーんさんの文体がいかに魅力的が分かります。また、みづち姫が隠した想いを巧みに表現している点は、私には真似できそうにないです。特に、"奉納舞の舞手を月夜が勤めた"のヶ所から、みづち姫が月夜の顔を見たいと言い出す流れが、ため息モノでした。これが、なんでずっと、頭巾を被っていたり、最後に川へ投げろなんて言い出す理由だったんですね。
 良い勉強ができました。あんのーんさん、綿子さん、ありがとうございました。

 読み比べは、こちら アザーズプロット企画2 http://hnk.fem.jp/kkk/opp2/